私は絶対音感があり、音楽を聴くと音が「(実音の)ドレミ」で聴こえる。
音感があることにより、聴いたことのある曲を楽器で弾けるのは便利だが、楽譜を読むときに問題が起こることがある。
まず、ピアノで以下の音を弾くと、当然「ド」の音が鳴る。
ただ楽器によっては、楽譜の「ド」を演奏したときに、実音の「ド」ではない音が鳴るものがある(いわゆる移調楽器)。
例えばトランペットは、楽器の「ド」を吹くと実音では「シ♭」の音が鳴る。
しかし私の耳にはどうしても「シ♭」にしか聴こえないため、自分は(「ド」ではなく)「シ♭」を吹いていると思っていて、つまりこの楽譜は最早「シ♭」だと思っている。
整理すると…
以下の同じ楽譜を見ていても、ピアノを弾いている時は「ド」と読み、トランペットを吹いている時は「シ♭」と読んでいることになる。
結構混乱するので、どんどん楽譜を読むのが嫌になり、耳で聞いて覚えてしまおう…という発想になってくる。
記事タイトルにも挙げた「ストループ効果」だが、一つの対象に対して複数以上の認知がぶつかることである。※ちゃんとした説明ではないのでご了承ください
例えば、赤字で書かれた「緑」を見て、「この文字が何色で書かれているか」を問われた場合が挙げられる。ぱっと見ると、最初に頭に「緑」が浮かびそうになるが、答えるべきは「赤」である。
↓何色で書かれているでしょう
緑
まさに、同じ楽譜を見ても「ド」と「シ♭」という二つの認知がぶつかっているので、これはストループ効果だなと思う。
解決策としてはあまりないが、正直楽器を持っている時に自然と頭が切り替わっている感覚はある。
例えば「take」という文字列は、英語を読んでいる時は「テイク」と読めて、ローマ字の日本語の文章(?)で出てきたときには「タケ」と読める…といった具合のように、今自分が何の楽器を演奏しているかに合わせて読み方を変えている気がする。
本当は移調楽器を吹いている時も、その楽器の「ド」を「ド」として認識するのが良いのかもしれないが…今のところなんとかなっているのでもう少し模索したいと思う。